GNS3ホスト設定(Virtual PC Simulator)

GNS3でネットワークを構築し、エンドツーエンドで疎通確認する場合、一番簡単な方法は「Virtual PC Simulator」を使うことです。VPCSは最大9台までのPCをエミュレートでき、IPv4、IPv6アドレスが設定可能。疎通確認コマンドは、ping、trace、arpコマンドなど、一般のPCと同じです。VirtualBoxやQEMUでLinuxホストを設定するよりお手軽です。

(作成:GNS3 1.2.1 + VPCS 0.6 + Cisco 3640 IOS)

<ネットワーク構成>

VPCS ネットワーク構成図

VPCSの各コマンドを上記のネットワーク構成で紹介します。

・VPCS2台(PC1、PC2)、ルータ2台(R1、R2)Cisco c3640

・R1、R2はスタティックルーティングを設定

・R2はDHCPサーバとして設定。R2のIPアドレスは自動設定。


<設定条件>

GNS3インストール

VPCSを使用する場合、GNS3インストール時に「VPCS」を選択する必要があります。(GNS3 1.2.1の画面)

<VPCS配置>

VPCS設置

VPCSの配置は、「左側メニュー」→「ディスプレイアイコン」→「VPCS」をドラッグ&ドロップしてホストを配置します。起動方法はルータと同じで、接続はコンソールになります。

<R1ルータ コンフィグ>

<R2ルータ コンフィグ>

<PC1ホスト コンフィグ>

<PC2ホスト コンフィグ>


<VPCSコマンド>

1.ログイン

<PC1>

VPCSにログインした時の画面です。表示例は、すでに「192.168.1.2/24」のアドレスが設定されている状態です。

2.ヘルプ

<PC1>

「?」コマンドでヘルプを表示できます。「set ?」「show ?」など入力した場合は、コマンドの書式が表示されます。

3.ホスト名設定

<PC1>

「set pcname」コマンドでホスト名を設定できます。

4.IPアドレス設定(IPv4)

<PC1>

IPアドレスの設定は「ip 192.168.1.2/24」「ip 192.168.1.2 255.255.255.0」などの書式で設定します。ゲートウェイを設定する場合は、サブネットの後にゲートウェイアドレスを入力します。

5.設定の確認

<PC1>

「show」コマンドでIPv4、IPv6アドレス、MACアドレスなど確認できます。

6.疎通確認(ping)

<PC1>

VPCS ICMP ping

「ping」コマンドで疎通を確認できます。デフォルトは5回です。Wiresharkでキャプチャしたデータを見ても、ICMPが使われていることが分かります。

<PC1>

VPCS UDP ping

「-2」オプションで「UDP」によるpingも可能です。Wirsharkの結果を見ても「UDP」が使われていることが分かります。

<PC1>

VPCS TCP ping

「-3」オプションで「TCP」によるpingも可能です。Wirsharkの結果を見ると、3ウェイハンドシェイクが行われていることが分かります。

その他、連続ping、フラグメント禁止、TCPヘッダフラグ変更、データサイズ、ポート変更など、細かく設定することが可能です。

7.経路確認(trace)

<PC1>

「trace」コマンドで経路を確認できます。「ping」と同様に、プロトコルを「ICMP」、「TCP」に変更可能です。

8.経路確認(arp)

<PC1>

「show arp」コマンドでARPテーブルを確認できます。

9.設定保存

<PC1>

「save」コマンドで現在の設定を保存します。設定ファイルは「startup.vpc」に格納されます。

10.IPアドレス自動設定(DHCPクライアント)

<PC2>

「ip dhcp」コマンドでIPアドレスを自動設定することができます。

「show ip」コマンドで自動的に割り当てられたIPアドレスを確認することができます。

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